姑獲鳥の夏

見に行きました。
長い割にうすっぺらかった!
ただただ物語が進むだけであれなら本読むのと同じです(笑)
登場人物がぜんぜん魅力的に描けてないです。あああ。
和寅、久遠時医院長はよかったけど。
キャスティングのことを言い出すときりが無いんだけど、なんかね、いちいち「本当に原作読んでるのか?」と思うことしきり。流し読みしたあとの第一印象で決めてないか?
だいたい、京極堂は「芥川の亡霊」だし、エノさんは「色素が薄い」んだよ・・・。
こういう文字できっちり書いてあるところをなんで無視してるんだろうか。
「人物描画に忠実にキャスティングしたらこうなりました」感がないよね。
既読の人には「なんかそのまま詰め込んだだけ」未読の人には「色々登場人物が出てきたけど意味がわからん」
もう思いっきり脚本家の解釈でばっさりちがう切り口でやったほうが「別もの」として見れるからマシ。
中途半端。
以上。

↓以下ネタバレあり注意!!

薔薇十字探偵社の描写がふつーすぎるのが最低(笑)
あと原田知世に遠慮しすぎ。
原田知世版「涼子」っていうのを狙ってやったのか?だったら失敗。知世ちゃんは悪くないんだけどね。ダチュラの淫靡感が欲しかったな。「涼子」と「京子」もっと描き分けて欲しかった。

「学生さん、遊びましょ」の時に太腿をつーっと、赤い月の物が一筋流れて(略)
↑このシーンを演じる原田知世を期待してたのに(笑)

「結界」のタイミングも妙だ。

原作読んでいない人、本当にこの映画で話の内容わかります???

ああ、もう付けたしばっかりになるけど、憑き物落とし出撃!!のとこはもっと迫力ある演出が欲しかった。目の周りに墨塗ってたっけ?
だれかが「劇のほうがいいかも」って仰ってたけど、その通りですね。例のトリックは観客にも見えない方法を考えて。(いや、観客には見えて、関口は「見えない、見えない」と言う、ほうがいいか)
宮迫の木場については怒りを通り越して何もありません。